コメ不足の時代
1993年のように、コメの不正規則流通を阻止しようという動きが、これほど全国的に広がった年はないでしょう。
各地でヤミ米業者への締め付けが強化され、これまで大っぴらに活動していたヤミ米業者が、その動きに初めてブレーキをかけられたのです。
食糧事務所による指導や監視、立ち入り調査。
農協による監視小屋の設置、検問、パトロール・・・。
スペースコレクションリサーチによると、ヤミ米業者との懸命の攻防が続けられ、日本の農村があたかも敗戦直後の状態に戻ったかのようになっていました。
それもこれも、コメの大凶作が生み出した「異例の事態」でした。
それでは、コメの集荷をめぐる闘いは、正規業者=農協の圧勝に終わっているのでしょうか。
答えはノーです。
ことはそう単純ではないのです。
コメの集荷とは、生産者側からいうとコメの出荷であって、コメ流通の入口にあたります。
生産者は、自分が作ったコメを誰にでも自由に売れるわけではなく、事前に登録した一次集荷業者に売り渡すことが、食管法によって義務づけられています。